うつログ

うつによる休職を経て復職した男の覚書。

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精神科2回目
精神科2回目

初診から一週間たち、通院の日が来ました。
2回目は、予約を入れてあったのでほとんど待ち時間はありませんでした。
名前を呼ばれて、診察室のドアを開けると、大学院生風のS先生がいました。

S先生「お変わりありませんか?」
の一言で診察が始まりました。

「おおてん」は、会社を休職できたこと。少し気持ちが楽になった事。副作用と見られる諸症状のことを話しました。

S先生「それは副作用ではないと思います。薬に身体がなれたと思うので少し増やしましょう。」
と、いうことで、パキシル10mg1錠から2錠に増えました。

計20mgですね。

薬の量が増える事に不安を感じましたが、10mgではほとんど効果がないということでしたので従いました。

この日は、帰りにケーキを買った様です。

妻も子供も喜びました。

「おおてん」は幸せでした。





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テーマ:うつ病(鬱病)、メンタルヘルス - ジャンル:心と身体

  1. 2008/07/30(水) |
  2. 21 精神科二回目
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病気休暇2
病気休暇2

病気休暇に突入し、4日目くらいの事です。
妻が
「気分転換にネカフェでも行って来たら?」
と言ってくれました。

「おおてん」はマンガが大好きで、ネカフェに8時間パックとか平気でいられるタイプです。
ただ、妻の妊娠・出産の事もあり、しばらく行ってませんでした。

妻は
「休暇中でも気分転換は必要よ。」
と重ねて言いました。

妻に悪い気がしたものの、リハビリの一環だと思い、ネカフェに行ってみました。

考えてみると、随分久しぶりな、自分の為だけの時間でした。
ネカフェの個室にこもり、漫画を積み上げ、片っ端から読破していくと、
「こういう自分だけの時間も大事なんだなぁ。」と思いました。

でも、育児と病気休暇中の「おおてん」の世話もある妻は、自分の時間なんて望むべくも有りません。
妻には悪いなぁという気持ちと、自分の時間を与えてくれてありがとうという気持ちが生じました。

さすがに目が疲れたので、帰宅の途につきましたが、手ぶらでは悪いと思い「ドーナツ」を購入して帰りました。
このお土産には妻も子供も喜びました。
甘い物には目がないからです。
そんな家族をみている「おおてん」は幸せでした。


結局、休暇中にネカフェは5回ほど行きましたが、
そのうち半分くらいはお土産を買っていったように思います^^


テーマ:うつ病(鬱病)、メンタルヘルス - ジャンル:心と身体

  1. 2008/07/28(月) |
  2. 20 病気休暇2
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病気休暇1
19 病気休暇1

病気休暇に突入した「おおてん」ですが、休暇の最初のころは副作用の事が気になっていたみたいです。
以下手帳の記述です。
○月×日「夜中覚醒するも、すぐ寝付ける。」
○月×日「7:30~ 胸がドキドキ。手のひらに汗」
○月×日「副作用の事が気になる。妻に尋ねるも『今のところ変わりないよ』とのこと」
少しナーバスになっていたようです。


一般的には以下のような副作用があるといわれています。


・頭痛・眠気・めまい・日中の倦怠感(眠気は副作用中もっとも割合が多い)
・吐き気・胃痛(副作用が出ても多くは2週間程度でおさまるが、それを越えてもおさまらない場合はパキシルが合わない体質である可能性がある)
・口腔内の渇き(従来の抗うつ薬よりは症状が軽い)
・便秘・下痢(従来の抗うつ薬よりは症状が軽い)
・性欲の低下
・射精障害
・発疹・かゆみ
・排尿困難
・光をまぶしいと感じる
・錯乱、幻覚、せん妄、痙攣
・発汗等(寝汗など)
・一時的なうつ状態の発現・増幅
・希死念慮(死にたいと思うこと)
・食欲の増大・減退およびそれに伴う体重の増減

以上ウィキペディア パキシルより抜粋

なんでもありっていう感じですね^^ 
つーか「うつ」の症状と見分けがつかないものもあるし。

この時は副作用がそれほど酷くない時期でした。
休暇となり、仕事のことが頭から離れたせいか気分も大分楽になりました。

自分は「詐病」ではないか? と悩んだのもこの時期でした。
怠けたいだけではないのかと思いました。

そんな時、久しぶりに「おでん」を作ってみました。
おでんは「おおてん」の得意料理で、妻も子供も大好きです。
妻は「おでんは自分では絶対作らない。」というほど「おおてん」のおでんが大好きです。

だから、得意料理なのですが
どーにもこーにも手際が悪く、いつもの倍の所要時間がかかってしまいました。
「判断力」がかなり落ちている事を自覚しました。

この「判断力・決断力の低下」も「うつ」の症状の一つです。

このおでんの件で、自分は「詐病」ではなく、「うつ」なんだと自覚しました。


ただ、家族と一緒に居る事ができる「おおてん」は幸せでした。

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  1. 2008/07/25(金) |
  2. 19 病気休暇1
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交渉
交渉

両親との非常に疲れる電話を終え、いつもどおり出勤しました。
昼までに帰るつもりだったので弁当は持ちませんでした。

いつもどおりの会社の日常が始まりました。
朝礼を終え「おおてん」は所属の係長に相談がある旨を伝えました。
係長は少し妙な顔をしましたが時間を取ってくれました。

打ち合わせ用の小部屋で係長と向かい合わせになり、「おおてん」は診断書を差し出しました。
係長は絶句しました。

おおてん「じぶんがこんな状態だとは思いませんでした。」
自然に涙が出てきました。

係長  「少し様子が変だとは思っていたけど・・。」

おおてん「・・・。」

係長  「私の一存ではどうにもならないから課長に相談してくる。少し待っていてくれ。」

おおてん「はい」


待たされること30分
(この間、私の診断書は課長→部長とわたり、そこでよーやく私の病気休暇が決まった様です。)

係長  「待たせたね。診断書のとおり1ヵ月休みなさい。あとの業務は心配しなくて良いから」

おおてんは頭を下げ、退出し、机の周りを片付け始めました。
そのときに、近くにいた社員に事情を話し、1ヵ月休む旨を伝えました。
おおてんは、復職できるか不安だったため
「戻ってこれるかなぁ・・。」
とつぶやきました。

一人の年配の女性社員が
「ゆっくり休んで戻ってきなさいよ!!」
と言ってくれました。

彼女ははっきり物を言うタイプで「おおてん」は良く衝突したのですが、このときは本当に涙が出るほど嬉しかったです。

最低限の引継ぎだけして、帰宅しました。
妻と二人の子供が待っていました。

これから1ヵ月親子ずっと一緒だと思うと「おおてん」は少し幸せでした。


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  1. 2008/07/23(水) |
  2. 18 交渉
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両親の思い2
両親の思い2

はっきり言って両親からの電話は「おおてん」にとっては障害以外の何物でもありませんでした。
うつ」に対する偏見っていうのもわかりますが、このときの「おおてん」にとって何よりも必要なのは「生きること」だったのです。
「生きること」は「父親としての責任」を全うする事だったのです。
そのためには、家族には少し辛い思いをさせるかもしれないけれど「うつ」と向き合い克服する。克服できなければ飼いならすことだと、「おおてん」も妻も二人で話し合い誓っていたのです。

しんどい思いをしてるから「子供を預かる」っていうのも大きなお世話以外の何物でもありません。
「おおてん」は一人で生きていくのでもなく、いつまでも親の庇護がなければ生きられない人間でもありません。

両親が二人で散々話し合った以上に「おおてん」も妻と話し合っているのです。

しかも「うつ」というものに対してまるっきり調べもせずにものを言っているようにしか思えなかったのです。

両親は「おおてん」の事を心配しているのではなく、子供が「精神科」にかかるようになったことが恥ずかしくてしょうがない。言い換えれば子供の事が心配なんでしょうがそれ以上に「世間体が悪くなるのは極力避けたい」という思惑が感じられました。


もし、あなたの子供さんが「うつ」になったら、このような説得は絶対にしないでください。

逆効果であるばかりか、子供さんを酷く傷つけることになりかねません。


事実この電話の件は「おおてん」と妻にとって大きな心のしこりとなりました。
そのため、両親には家には来てもらっていません。
可愛い盛りの孫に会えないのは可哀想だとは思いますが、「おおてん」と妻はこの電話の事をまだ許す事が出来ないのです。


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  1. 2008/07/21(月) |
  2. 17 両親の思い2
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両親の思い1
両親の思い

明けての月曜日。
「おおてん」は朝一番で会社に相談して、「うつ」と向き合う態勢を一刻も早く整えるつもりでした。
なので、「会社に行くのが嫌」という気持ちは全くありませんでした。
久しぶりに弾んだ気持ちでいると
7:15分ぐらいでしょうか?
「おおてん」の携帯が鳴りました。
相手は父親でした。
そのときの会話です。

父親  「おおてんか? 父です」

おおてん「はい。」

父親  「朝早くすまないな。今日診断書会社に出すの?」

おおてん「そのつもり」

父親  「1日待たない?」

おおてん「なんで?」

父親  「日曜日、一日母さんと散々話し合ったんだよ。」

おおてん「?」

父親  「『うつ』って病気の診断書、会社に出したら一生響くよ」

おおてん「そうだろうね。」

父親  「出世だって出来ないし、それに世間はあなたが思っているほど『うつ』ってものに理解がないと思うよ」

おおてん「わかっているよ」

父親  「それなのに、なんで鬼の首とったように診断書を会社に出すなんて言うんだよ。」

おおてん「病気を治すのが先決でしょ。」

父親  「お前はそれでいいかもしれないけれど、子供達二人も一生色眼鏡で見られるんだよ。」

おおてん「しょうがないじゃん。」

父親  「それは父親としてあまりにも無責任じゃないか。!!」

おおてん「今は病気と向き合うことの方が大事だよ! これ以上なにか言うのなら電話切るよ!!」

父親  「ちょっと待って!! 母さんと代わるから」

母親  「もしもし」

おおてん「はい」

母親  「あなたが赤ん坊が居て疲れていると思うから、子供達をこちらで預かって楽にしてあげようと思うの。そこまでお父さんと話をしたのよ。」

おおてん「・・・。」

母親  「どう?」

おおてん「気遣ってくれてありがとう。気持ちだけは受け取っておくよ。」

母親  「そう・・。じゃ診断書は・・・?」

おおてん「出すよ。」

母親  「・・・。」

おおてん「じゃぁ。」

このあと、母親の深いため息が聞こえました。
子供が「うつ」とわかった時の一般的な親の対応ってこんなものでしょうか?

おおてんはこの電話にものすごく疲れました。


テーマ:うつ病(鬱病)、メンタルヘルス - ジャンル:心と身体

  1. 2008/07/18(金) |
  2. 16 両親の思い1
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コーヒーブレイク
コーヒーブレイク

少し休憩を入れさせてください。
本題にはあまり関係ないので興味がない方は飛ばしてください。

ただ、スケベ心なのですが、紹介した本をここからご購入いただけると、
おこづかいの足しになるのでうれしいです^^

おおてんにとって、休職中は眠気との戦いでした。
日中眠ってしまい、昼夜逆転するのが怖かったので必死に起きていました。

下の子供を膝の上にのせて、むさぼるように読んだ本たちです。

14歳の君へ―どう考えどう生きるか14歳の君へ―どう考えどう生きるか
(2006/12/23)
池田 晶子

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まずは[14歳の君へ] 夭折した哲学者、池田晶子さんの本です。
中学生向けの新聞に連載されていたものをまとめ、加筆されたもので、語りかけるような文体が特徴です。

池田さんは中学生向けにこういう体裁にしたのでしょうが、大人でも充分、いやむしろ、大人こそが「生きる事」「幸せ」の意味を再確認する為に読むべきでしょう。

おおてんは、池田さんってのは「キレイな女性だな」ぐらいの認識しかありませんでしたが、この本を読んでみて印象が全く変わりました。

なんと、大きな女性なのでしょう。
これ以上、彼女の作品が増えない事は残念でなりません。



精霊の守り人 (新潮文庫 う 18-2)精霊の守り人 (新潮文庫 う 18-2)
(2007/03)
上橋 菜穂子

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続いて「精霊の守り人」
この本は、おおてんが休職しなかったらおそらく出会ってなかったでしょう。

おおてんはファンタジー系が好きで、一時期そちら方面の作家になりたいなんて事を夢想した事がありました。
(文章にはある程度自信がありましたので)
宝くじが当たったら、文筆活動に専念するのも良いかななんてことも思っておりました。

ところが、この本を読んでその考えが大変甘いものであったことに気づかされました。
人間としての「格」「知識」が全く話にならないぐらい及ばない。

文章から漂う「品格」がとてもすばらしく、「おおてん」には逆立ちしたってこういう物語はつむげないよな。と思いました。
シリーズ自体は完結してます。
が、文庫化を待って全巻購入したいと思います。


なんだかすごい長文の記事になってしまいそうなのでここからは駆け足で^^

司馬遼太郎さんの文章も好きで、休職中無性に読みたくなったのですが、どうしても見つからなかったので文庫を買いなおしました。
燃えよ剣 (上巻) (新潮文庫)燃えよ剣 (上巻) (新潮文庫)
(1972/05)
司馬 遼太郎

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新選組血風録 (中公文庫)新選組血風録 (中公文庫)
(1996/04)
司馬 遼太郎

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無性に読みたかったのは「燃えよ剣」
土方さんの生き方ってのは不器用だけど、「男はかくあるべし」と思ってしまいます。
「血風録」もセットで読むのがお勧め!!


銀河英雄伝説 1 黎明編 (創元SF文庫)銀河英雄伝説 1 黎明編 (創元SF文庫)
(2007/02/21)
田中 芳樹

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暗黒神殿 アルスラーン戦記12 (カッパ・ノベルス)暗黒神殿 アルスラーン戦記12 (カッパ・ノベルス)
(2006/12/07)
田中 芳樹

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田中芳樹さんも文章が面白いですね。
銀河英雄伝説は(突っ込みどころも多いですが)4回目の通読でしたか? 
アルスラーンは、早く続きを出して欲しいなと思います。

まだまだ、読んだ本はたくさんあるのですが、次回のコーヒーブレイクで紹介するようにします。
次からは本編に戻ります。

お付き合いありがとうございました。




テーマ:うつ病(鬱病)、メンタルヘルス - ジャンル:心と身体

  1. 2008/07/16(水) |
  2. ~コーヒーブレイク~
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日曜日
日曜日

精神科デビューは土曜日だったので、翌朝は日曜日でした。
この日は1日親子4人でのんびり過ごしました。

なんだか、明日からもこんなのんびりした生活が出来るかもしれないと思うと、
「1ヵ月休職」って言うのも悪くないなと思いました。

夕食後、初めてパキシルを飲みました。
私の手帳のその日の記述です。
「19:30 初パキ、後頭部の重みが取れた気がする。ただ、側頭部に違和感。」

こんなに早く薬が効くわけないんでしょうけど^^ プラシーボ効果でしょうか。

私は、明日会社とどのように交渉するか頭を悩ませながら眠りにつきました。

夜中、ふと目が覚めました。

隣の部屋で妻がパソコンをしていました。
このとき、おおてんはそのまま眠りましたが、
翌朝聞いてみると「パキシル」の事が不安で調べていたとのことでした。

妻はとにかく「おおてん」の体のことが心配なようでした。


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  1. 2008/07/14(月) |
  2. 15 日曜日
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両親
両親

遊びに来ていたのは「おおてん」の両親でした。
両親は車で二時間ほどの所に住んでいます。
お産のバタバタで久しく顔を合わせていなかったので、
孫の顔を見たくてやってきた様でした。

「病院行ったって? 具合悪いの?」
母が聞きました。

「おおてん」はそれには答えず、妻に向かって
「診断書が出たよ。1ヵ月休職だって。」
とだけ答えました。

「診断書!」
父と母は無言で顔を見合わせていました。

妻は、そう、と答えると
「1ヵ月休めるの? 親子で水入らずだね。」
と少し微笑みました。

「おおてん」は、その微笑に少し救われる思いがしました。

「親子水入らずで一月過ごすのも悪くないな」なんてことを思いました。

父と母は心配そうな顔をしていました
が、父は
「そういう休暇も必要だろう。気が向いたら遊びに来なさい。」
と言いました。

「おおてん」は少しほっとしました。

会社の事については、ただ、診断書を提出しても会社が休ませてくれるかどうかは
分からないものの、業務量は軽減されるだろうと思いました。
そう考えると気持ちがすっと軽くなりました。

それから、しばらく父と母と、おおてんと妻と、子供二人で近所を散歩しました。
父と母は上の子の成長に、下の子のかわいらしさに目を細めていました。

2時間ほど、両親は滞在したでしょうか。
「またな」
と言い、帰っていきました。

妻に
「今日はパキシル飲みたくないな。明日からにするよ。」
と言うと
「うん」とうなずいてくれました。


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  1. 2008/07/11(金) |
  2. 14 両親
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診断書とパキシル
診断書とパキシル

精神科デビューを終えた「おおてん」は会計を済ませ帰路に就きました。
途中、診断書を広げてみました。

うつ病の為、1ヵ月の自宅療養を要する」

その文字は、「おおてん」の心に深く突き刺さりました。
「おおてん」は、「うつ」であると医師から太鼓判を押されたのです。

「これで、俺がなんか悪い事して捕まったら『精神科に通院歴のある』って報道されちゃうんだよなぁ」
「おおてん」自身は「精神科」「うつ」に対する偏見はそれほどないと思っていたのですが、自分自身が「うつ」であると診断された事に、深く落ち込みました。
そのことが、おおてんにも「うつ」に対する偏見があることの、何よりの証左でした。

なにかこう、おおてん自身の価値が下がるような感覚を覚えました。
専門用語ではスティグマ効果というらしいです。

それにパキシルが処方された事も不安でした。
以前、ネットで(どのサイトか忘れてしまいましたが)
パキシルは危ない薬」というようなイメージを植えつけられていたからです。
(この日から、「おおてん」はネットで「パキシル」を検索するのをやめました。)

とぼとぼと帰宅し、部屋のドアを開けると、心配そうな顔をした妻と二人の子供が待っていました。
「お帰りなさい」
妻は「おおてん」に近寄りこういいました。
「お父さんとお母さんが遊びに来ているわよ。」





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  1. 2008/07/09(水) |
  2. 13 診断書とパキシル
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精神科デビュー3
精神科デビュー3

S先生「私は、おおてんさんに入院を勧めなければならない」

おおてんは,たまげました。
私が入院したら、妻の負担が激増する。
子供を抱えたまま、私の面倒も見なければならなくなる。
会社も辞めなければ・・・。

このとき、おおてんの中でプラスに向かう気持ちが少し生き返ったようでした。

おおてん「それは無理です。」

S先生 「では、休職できますか?」

おおてん「会社と相談しなければ・・・。」

S先生 「では、『1ヵ月休職を要する』って診断書を書きましょう」

おおてん「1ヵ月ですか?」


おおてんは「休職って言われるかもしれないな」という予想はしていたのですが
「一週間程度かな」と思っていたので「1ヵ月」って言われた時は驚きました。

S先生 「無理だったら入院だよ」

おおてん「・・・。」

S先生 「それと薬も出しましょう。パキシルって言う薬で試してみましょう」

おおてん「はい。」

S先生 「まだ子供さん小さいんだし、お父さんが必要でしょう」

おおてん「・・・。」

S先生 「また一週間後来てください。」

おおてん「はい」


こうしておおてんの精神科デビューは終わりました。
帰りにはパキシル10mg、一週間分と診断書を手にしていました。


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  1. 2008/07/07(月) |
  2. 12 精神科デビュー3
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精神科デビュー2
精神科デビュー2


横スライド式の木目調ドアを開くと、想像していたより小さめの部屋に、机に向かって白衣を着た大学院生風の男性が座ってました。
「おおてんさん。ごめんなさいねお待たせして。予約がいっぱいでしてね。おおてんさんが最後ですからゆっくり話を聞きましょう。」
彼が、私の主治医となるS先生でした。
聞き取りやすい、優しい声を聞いて、先ほどのアナウンスもS先生だと理解しました。


私は言われるまま、椅子に腰をかけ、尋ねられたことに答えました。
S先生が何かを尋ね、
おおてんがそれに答えるという形式で、診察が進みました。

いくつかの質問が終わったあと、
S先生が「恐る恐る」という感じで、おおてんに尋ねました。

S先生 「この世から消えてしまいたいと思っていないですか?」

おおてん「・・・。」

S先生 「どうですか?」

おおてん「なんか、子供達は私がいなくても育つような気がします」

S先生 「・・・。」

おおてん「消えても問題ないような気がします。」


 「この世から消える。消えたい。」という思いは思春期のころから、おおてんの中でくすぶり続けていました。ずーっと、ずーっと、そういう思いはおおてんの中にあったのですが、妻と出会ったころからぷっつり消えてなくなっていました。
が、その思いはこのころ復活していました。

S先生はおおてんに言いました。

S先生 「消えない。自殺しない事を私と約束できますか?」

おおてん「・・・。」

S先生 「どうですか」

おおてん「先生とは今出会ったばかりです。そんな約束できますかね。」 

S先生 「では、奥さんとはどうですか? 子供さんとはどうですか?」

おおてん「わかりません。」

S先生 「・・・。」

しばらく沈黙が辺りを支配しました。

S先生 「では、わたしは、おおてんさんに入院を勧めなければならない。」



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  1. 2008/07/04(金) |
  2. 11 精神科デビュー2
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精神科デビュー1
精神科デビュー1

精神科に行くことを決意してから、何処の精神科にかかるか考えました。
近場では、総合病院に精神科があることをつきとめ、しかも土曜日も診察している事が分かったのでそこに決めました。
HPをみても特に「初診は予約を要する」との記載がなかったので、何もせずに保険証と財布だけを持って病院に行きました。

総合受付で「精神科にかかりたい」旨を伝えると
「かなりお待ちいただきますけど・・・。」とのことでした。
いまさら予約して出直すのも面倒だったので待たせてもらうことにしました。

精神科の受付に行くと、「初診なので身長・体重と熱を計ってください」と言われました。
精神科の診察に必要なデータなのかな? とか思いつつも、言われるままにはかり終えると、
「この用紙に記入して下さい」とA3裏表三枚くらいのものを渡されました。
記入する内容は、
・生まれた場所
・家族の状態
・どのように育ってきたのか
というような内容だった様に思います。
全て記入するのはかなり大変でした^^

この用紙を書き終わると、あとはひたすら待ちました。
どーやら、予約の人を全部消化してから、おおてんの順番になるようでした。

おおてんはDSを持っていっていたので、待ち時間に退屈はしませんでしたけど、気がついたら2時間ほどが経過していました。

いいかげんゲームにも飽きて、DSの電源をOFFにすると

「おおてんさん、五番の部屋にお入りください。」
男性の声のアナウンスがありました。

「いよいよか」
おおてんは、DSをたたんで上着の内ポケットに突っ込むと診察室に向かいました。

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  1. 2008/07/02(水) |
  2. 10 精神科デビュー1
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