うつログ

うつによる休職を経て復職した男の覚書。

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精神科デビュー2
精神科デビュー2


横スライド式の木目調ドアを開くと、想像していたより小さめの部屋に、机に向かって白衣を着た大学院生風の男性が座ってました。
「おおてんさん。ごめんなさいねお待たせして。予約がいっぱいでしてね。おおてんさんが最後ですからゆっくり話を聞きましょう。」
彼が、私の主治医となるS先生でした。
聞き取りやすい、優しい声を聞いて、先ほどのアナウンスもS先生だと理解しました。


私は言われるまま、椅子に腰をかけ、尋ねられたことに答えました。
S先生が何かを尋ね、
おおてんがそれに答えるという形式で、診察が進みました。

いくつかの質問が終わったあと、
S先生が「恐る恐る」という感じで、おおてんに尋ねました。

S先生 「この世から消えてしまいたいと思っていないですか?」

おおてん「・・・。」

S先生 「どうですか?」

おおてん「なんか、子供達は私がいなくても育つような気がします」

S先生 「・・・。」

おおてん「消えても問題ないような気がします。」


 「この世から消える。消えたい。」という思いは思春期のころから、おおてんの中でくすぶり続けていました。ずーっと、ずーっと、そういう思いはおおてんの中にあったのですが、妻と出会ったころからぷっつり消えてなくなっていました。
が、その思いはこのころ復活していました。

S先生はおおてんに言いました。

S先生 「消えない。自殺しない事を私と約束できますか?」

おおてん「・・・。」

S先生 「どうですか」

おおてん「先生とは今出会ったばかりです。そんな約束できますかね。」 

S先生 「では、奥さんとはどうですか? 子供さんとはどうですか?」

おおてん「わかりません。」

S先生 「・・・。」

しばらく沈黙が辺りを支配しました。

S先生 「では、わたしは、おおてんさんに入院を勧めなければならない。」



テーマ:うつ病(鬱病)、メンタルヘルス - ジャンル:心と身体

  1. 2008/07/04(金) |
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